オリンピック初の銀メダルがナンボのもんじゃい

 中継でも、あるいは新聞でも「オリンピックの自転車競技がプロアマオープンになったのはアトランタから」というのをなぜまったく触れない?とくに中継。中野浩一にはさりげなく自慢してほしかったし、アナウンサーも世界のナカノを立ててしかるべきでしょう。「オリンピックは世界の最高峰を決める大会である」という、日本に広まっている誤解にあわせなくてはいけないのか、マスコミは?
 中野浩一の世界選手権プロスプリント10連覇のように、プロの世界では世界と戦えていた(オープンじゃなかったから10連覇できたって指摘もあるけど)ってのがこの機会に世間に認識されてほしかったんだけど。
 チームスプリント(かつてはオリンピックスプリントと呼ばれてたなぁ)は、日本がいける可能性のある団体種目としてずっと強化されていて、そのためのプロもアマもウェルカムの選手発掘大会で長塚というダッシュ自慢のプロ選手が発見されたりと、直前の合宿だけじゃない、ロングスパンの計画があったんよね。長塚が確定し、次に伏見が確定し、第3走がなかなか確定しなくかったりという苦労もあったなぁ。
 中野浩一の解説はレース中にも瞬時にタイムやフォームを判断してしゃべるし、各選手の過去の実績やチームのタイムが頭の中に入っていて、さすが、いまだに自分が走った主要レースの展開をすべて覚えているというだけある。それにひきかえ、アナウンサーは、直前に一生懸命勉強したのはうかがえたけどそれだけっていう感じだった。
 自転車競技では、オリンピックスプリント同様「すべてがうまくったら銅メダル」って前評判の飯島誠にポイントレースでメダルでもとってほしいところ。はてなダイアリーキーワード「自転車」からたどって読んでいると「オリンピックスプリントっておもしろい」って感想がいくつか見られたけど、ポイントレースのおもしろさはこの比じゃないからね。