勾配、残り距離、気温など、これしかないってところで仕掛けてそれが見事に自滅を引き出したというかっこう。ラドクリフが自滅、ヌデレバもペース配分と野口の力の推定ミス。自力+作戦の勝利。マラソンのメジャーレースでここまで作戦(最初から逃げるっていう中山パターンと最後に決めるっていう瀬古パターンは除外)が当たるレースってほとんど記憶にない。これが監督の指示ということで、「監督エライ」ではあるけど、「やっぱ指示通りに走るだけなんやな」でもある。
2大会連続の金メダルで、日本陸連とマスコミ各社が組んだ選考会のどたばたはまた温存されることになってしまった。かわいそうなのは選手。そもそも陸連はたいしたことやってなくって、マラソンに限らず、世界で戦える陸上選手が出てきているのは各選手、チームの努力の成果。水泳などのように協会が強化をやった成果じゃないんよね。
グローバリー、目立ったのはいいけど、これからますます風あたりが強くなりそう。先物取引という業務からして、恨みを持っている人も多いだろうし。来週の週刊誌で「野口みずきの金メダルに水を差すグローバリーの悪評」とかいう見出しの記事が出る可能性は高いと思う。まぁ今度何かあっても救う神はすぐ野口の前に現れるやろうけどね。
