系列取引が打ち切りになって、フジテレビからのコンテンツ供給がなくなるからという理屈。でもそれってそもそもの現状がおかしくないか。
フジテレビにとってみれば、あるいはフジテレビの株主からすれば、コンテンツはより利益の出るところに供給すべきで、系列のポニキャニになあなあの関係で販売を任せるってのはそれに反している。たとえばコンテンツごとにコンペティションをおこなって、高く買ってくれるところ、しっかり売ってくれるところにパッケージ流通権を任せるとかすべきだろう。連結対象でもない会社に系列取引で提供して儲けを出させるってのは、実質的に利益移転。本来フジテレビの利益、さらには配当になるべき金がポニキャニの金になって、フジテレビの株主にはメリットが出てこない。
「系列取引は実はコスト高になってしまっている」ってのはゴーンが実証してみせたことだけど、一連の報道で「そもそもフジサンケイグループの系列取引の理屈っておかしいんちゃうか」というツッコミが見られないことが気になる。
