塩ビパイプスピーカ製作

 分解したラジカセの小さい中高音担当のスピーカユニットを見ていたらむしょうに試したくなった(というか、塩ビパイプスピーカかペットボトルスピーカに使うかもと思って分解したんやけど)。。まずサイズ測定。外径92mm、内側の段差のところが84mm。これを携帯電話のメモに記入して近所のロイヤルホームセンタへ。普通のホームセンタではめったに売っていないというVP管があったのに感心しつつ(実は商品の表面を見るとVU管と印刷されているのに途中で気づきがっかり。ちなみにレシートもVUとちゃんと書いてあった)、持っていったノギスでサイズ測定。75mmのパイプで内径84mm、外径89mm。微妙にサイズが合わないが、かなりいい線。1,000mmのパイプ、足がわりに75mm-100mmの異径ジョイント、ユニットを押えるために5mmの同径ジョイントを2つ購入。ついでにスピーカ用ターミナル2個、さらにダイソーで薄手の両面テープ、3mのスピーカーコード(といっても赤黒が色分けされているだけで、たぶん中身はACコードと同程度)を購入。
 帰宅してまずはハンダづけ。ケーブルは2等分。ユニットにケーブルをつけて、反対側はスピーカターミナルをつける。その状態でパイプの片側に異径ジョイント、片側にスピーカを載せて同径ジョイントではさみこみ、と思ったらジョイントがはいらへん。すっかり勘違いしていたのに気がついた。とりあえずパイプの上に置いた状態で通電。
 第一印象は「おお、パイプ全体がスピーカユニットみたい」ということ。スピーカが上に向いているにも関わらず。で、次に気になったのは妙な共鳴。タオルを突っ込んでみたらいきなりしょぼい、古いラジカセみたいな音になったので、この世界の定番の一つエアキャップを突っ込んでみる。これもちょっと効果高すぎということで、量を少しだけ(30cm四方程度)にしていい感じになった。この過程でちょっと持ちあげたりした時に、下は開けたほうがいいということがわかったので、まもなく捨てる予定の新書本を2冊敷いて台にしてみた。
 でもなんかボーカルの感じがおかしいし、定位がはっきりせんということ。ここで気がついた、逆相になっていたのを。つなぎなおすといい感じになった。
 ただハイハットとかの高音のアタック音がずいぶんときつい。これは同径ジョイントを上に載せたらずいぶんと改善した。
 次にやったのは台がわりの新書本の調整。いろいろやったけど、隙間20mm程度がよさそう。
 で、全般的な感想だけど、今の状態では低音は今一つ。でも決して不自然な程ではない。というか、このサイズの古いスピーカからこれだけの低音が出てくるほうがびっくり。中音域はなかなか厚みがあって、ボーカルもきれいに聞こえる。定位感も上々。要するに大満足ということですな。
 今後の方向としてはメインパイプをVP管に代えるとか、100mmあたりに代えるとか、もっと延ばしてみるとか、くねくね曲げてみるとかもやってみるかも。それは引っ越してからやね、というか、引っ越し前の忙しいはずの時期に何やっとるんやろうね、ほんま。
 ちなみにお勘定(税込み)

  • パイプ 547×2
  • 異径ジョイント 247×2
  • 同径ジョイント 127×2
  • 両面テープ 105
  • スピーカケーブル 105×2

 で合計2,157円也。
 興味のあるかたは検索してみてくださいな。google:塩ビ管 スピーカ] [google:塩ビパイプ スピーカ
 
 載せて両面テープで固定しているだけ。

 さらにジョイントは固定もしていない。

 足元はこんな感じ。左はいまや衆議院議員のセンセの昔書いた本。