安心のファシズム―支配されたがる人びと (岩波新書)

安心のファシズム―支配されたがる人びと (岩波新書)

安心のファシズム―支配されたがる人びと (岩波新書)

 帯に「なぜ私たちは自由から逃走するのか?」とあるから、エーリッヒ・フロムの「自由からの逃走」を現代的にとらえ直した社会学、心理学的な本かと思ったら、自由が阻害されているという現象をひたすら指摘していく、ジャーナリスティックな話だった。期待はずれ。
 こういう主張をする人が週刊文春の記者をやっていたってのはかなり違和感がある。