ニッポン不公正社会 (平凡社新書) / 斎藤貴男, 林信吾

ニッポン不公正社会 (平凡社新書)
 読み進めて気がついたけど、斎藤さんって以前読んだ「安心のファシズム」の著者だったのね。
 日本の社会のスタートラインが公正ではないってのは今に始まったことじゃなくて、新自由主義が台頭してくる以前からあったと思うんだけどなぁ。違いは、その不公正に皆が気づかないふりをしていたか、気づいてしかも肯定的に考えるようになったかではないかと。
 自民党の出してきている憲法案は権力を縛るものではないというのは気がつかんかった。それやったら法治主義の放棄やんか。
 「キャスティングボード」(100ページ)は「キャスティングボート」ですな。