女になりたがる男たち (新潮新書) / エリック・ゼムール

女になりたがる男たち (新潮新書)
 かつて「女性の社会進出は資本主義にからめとられることになるだけだからよしたほうがいい」というようなこと(←私の理解)を発言してフェミニズムの論客たちに猛反発を食らったイバン・イリイチを思い出させる論。フランスでフェミニストたちに評判が悪かったそうだけど、それは指摘されたくないことを指摘されたからじゃなかろうか。
 「わざわざからめとられることはない」のか「どうせからめとられるんだったら積極的にコミットした方がまし」なのか、難しいところ。