藤永とか前田とか

 名古屋国際女子マラソン藤永佳子が優勝したのはうれしかった。オーバートレーニングによる故障を克服できずに第一線から退くランナーが多い中で、ここまで粘り強く続けてきたわけだから。指導もよかったんだと思う。立命館宇治の阪田や須磨学園の田顔とか、同じくらいの世代で、同じように将来を嘱望されてつつ故障に泣いた選手が多かったことを考えると余計に。

 佐賀の白石高校に前田というエースランナーがいた。次の年の同校のエースも前田という姓だった(たぶん前者が中央大学、ホンダと進んだ前田了二)。そのころ都道府県対抗駅伝男子の中学生区間でトップに立った佐賀県の選手も前田姓、しかも中学校は白石中学校。「また白石の前田かいな」と思った。東京マラソンで男子の2位に入った前田も白石中学校から白石高校だと中継で紹介されていた。「第4の白石の前田かいな」と思ったけど、ウェブ検索してみたら「第三の白石の前田」と同一人物だった。
 中学時代からずっとトップレベルでいることも異例だけど、大学で箱根を目指さなかったこと、マラソンにさほど興味がなかったことも異例。ということは、日本の今の「普通の」やり方、進路がベストとはいえないことを示しているんではなかろうか。

 しかし猫ひろしの3時間18分52秒というのはたいしたもんだ。