日本人の〈原罪〉 (講談社現代新書) / 北山 修, 橋本 雅之

日本人の〈原罪〉 (講談社現代新書)
 中学生くらいのころ、ひと世代前のフォークソングで「よくできた詞だな」と思う曲にはことごとく「作詞:きたやまおさむ」とあった。「花嫁」「風」「あの素晴らしい愛をもう一度」「戦争を知らない子供たち」。フォーククルセーダーズの人で、その後医者になったと聞いていた。さらにその後、九州大学に移ったと聞いていた。
 そのきたやまおさむの共著の作。イザナキ・イザナミとか与ひょうの話を原罪的にとらえて話を展開している。
 キリスト教の「原罪」は持ちあわせていないのでほんまの意味での比較はできへんけど、これを「原罪」と表現していいのかはちょっと疑問。
 音楽家としての過去は知らんぷりで通しているんじゃないかと期待したが、早々とフォークルの話が出てきた。途中で「さらば恋人」の話も出てくる。