情緒から論理へ (ソフトバンク新書) / 鈴木光司

情緒から論理へ (ソフトバンク新書)
 そこまで「国家の品格」への違和感にこだわるんなら、「リング」みたいな小説も同じ批判にさらされるんじゃないかな。論理を極めた人が論理を越えたものを語っているのを読んだ人が、論理を深くしらずに論理の重要性を否定するおそれがあるってことと、フィクションのつもりで書いた本を読みながらリアルな恐怖を感じる人がいるってことは、共通するものがあるから。
 総論としては同感だけど。