傷はぜったい消毒するな 生態系としての皮膚の科学 (光文社新書) / 夏井睦

傷はぜったい消毒するな 生態系としての皮膚の科学 (光文社新書)
 自転車乗りには半ば常識と化しているラップ療法の伝道師夏井先生が新書を書いた。
 「進化とかの専門外のことに触れていたらケガするで」と思っていたが、全然変ではなかった。というか、興味深く読めた。
 読んでいて「日焼けとか虫刺されとかアトピー性皮膚炎に使えたりして」とか思っていたら、それらにも効果があるという話が出てきてちょっとびっくり。あと水虫に効果があれば完璧だな。

 ということで、本の中に書いてあることを実践してみた。

虫刺され

 何かの虫に刺されてずいぶんかゆかったのでラップを貼ってみた。ほんまにかゆみがほんのわずかになった。
 でもはがすと再び強烈なかゆみが。かゆみを押えられてもかゆみの原因を解消できるわけではなかった。

髪と肌

 垢はお湯で洗えば落ちるらしい。髪もお湯で洗えばいいらしい。で、実行してみた。いままで使っていたナイロンタオルでは洗いにくいので麻混のタオルと麻で撒いたスポンジをダイソーで購入。合計210円。
 肌についてはノープロブレム。最初の数日は脂っぽいような気がしたが、それは肌が潤っているということだと次第に実感した。
 髪の方も特に問題はない、と思えたが、数日でほのかに路上生活者の方々のような匂いがするようになった。それ以降は、お湯で地肌をしっかり洗ったあと、リンスインシャンプーを少しだけ使って、髪の部分だけを洗うようにした。
 今は毛の多い部分だけ石鹸を付けて洗うようにしている。

 フケが増えるような実感は全くない。寝ぐせがつきにくくなったのは実感している。

 自転車で走って来たあとのシャワーでは石鹸を使用している。道路でけっこう油をかぶっているので。