大丈夫か、ビクター・ケンウッド?

 今日の読売新聞の朝刊のスクープは「ビクター・ケンウッドがビクターミュージックをコナミに売却する」という記事。
ビクターが音楽部門売却へ…サザンやSMAP所属 : 経済ニュース : マネー・経済 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 さらに夕刊には「ビクター・ケンウッドがHOYAのカメラ部門=PENTAXを買収する」というスクープ記事。
ビクターがデジカメ進出、ペンタックス買収へ : 経済ニュース : マネー・経済 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 ビクター・ケンウッドの情報統制はどうなっとんねん。

 ビクター、ケンウッドともに音の会社という印象があったのに、映像方面に舵を切るんだろうか?成長領域というのは競争も厳しい。縮小しても、その中で磐石な地位を築けは生きていけると思うんだけど、そういう手段を取るにはサイズがでかすぎるのか?

 デジタルカメラの現在の主なプレイヤは

ってな分類で考えられると思うけど、そこに音の会社が入っていけるんだろうか。ブランドや人はPENTAXから引き継げるとしても、将来の企業の戦略の中にちゃんと位置づけることができるのか、なんか不安を感じる。

 誰もが予想したように、HOYAPENTAXを買収したあと、必要な部分事業を取りこんで、要らないカメラ事業は手放すことになったわけだけど、それは企業戦略としては極めて理にかなった行動。社員は、HOYAに残る人も残らない人も振り回されたわけだけど、そのあたりは独立経営時代の経営陣の責任なのかもしれない。カメラから発祥した会社どうしが合併して、社内外で思い入れの強いはずのカメラ事業から撤退したコニカミノルタのような大胆な決断ができなかったわけだから。