/ 日本農業への正しい絶望法 (新潮新書)

日本農業への正しい絶望法 (新潮新書)

日本農業への正しい絶望法 (新潮新書)

 農業は日本においてはナショナリズムの一部であり、過剰な評価があると思っている。神戸ビーフアメリカのセレブに受けているとか、日本の果物をチャイナの金持ちが好んで食べるからといって、そういうものを生産できるのはごく一部。日本の農業全体が国際競争力があるはずもない。でも耳あたりのいい言葉だけが広まっていくんよね。

 この本ではそのあたりの幻想をきっぱりと切っている。現実を見つめないことには予測も対策もできない。でも無理だろうな、ナショナリズムだから。