意外な展開

 決定的な遅れを喫したLandisがアタックするだろうというのは想像がついた。98年のUllrich、2000年のPantaniのように。でも2人と同じように、最後は吸収されてしまうだろうと思っていた。チーム力に優れるKlödenが差を詰めて、個人TTのステージで勝負が決すると思っていた。あの遅れ具合からして、Landisのアタックが決まるとは思ってもみなかった。
 遅れる前までは、何度か上位でゴールするもののアタックはせず、Indurainのように「個人TTのステージ以外は優勝しないでマイヨ・ジョーヌ」みたいな形で勝つのかなと思っていた。
 木曜日に帰宅したら、すでにLandisの逃げが決定的になっていた。アタックの瞬間を見逃したのは一生の、とまではいかないけど、かなりの不覚。