日の丸、君が代派は護憲主義であるべし

 日の丸、君が代は国家の旗、歌として法律で決まっているわけだから、それが象徴するのは国家であり、国家を形成する基本法である日本国憲法の価値観であるはず。であるから、日の丸、君が代を強く尊重する人は日本国憲法も強く尊重し、その価値観を護っていこうとしているべき。逆の立場の人に対していうなら、日本国憲法の価値観を尊重し、憲法を護っていこうという人は日の丸、君が代も尊重していなければ理屈としておかしい。

 思うに、日の丸、君が代って、ある意味とっても日本国憲法的だと思う。主権在民とか法の下での平等とか職業選択の自由だとか掲げつつ、一方で天皇という特別な存在も重視している日本国憲法とうまい具合にはまっているかもしれない。

 日本国憲法が気にいらない人たちは、日の丸、君が代を法制化するよりも、ヤルタ・ポツダム体制打破、あるいは自主憲法制定といった反体制、もしくは大改革のシンボルとして使う方向で運動したほうがよかったんじゃないかな。