結局たたりが怖い

 秋葉原の事件の写真を撮ったり公開していたりする人も、それを「不謹慎だ」「冒涜だ」と非難する人も、犠牲者がいかにいい人たちだったかを記事にする人たちも、結局は不幸な死に方をした人の霊がたたるのが怖いという、井沢元彦がよくいっている言霊の世界の考え方なんだと思う。「この事件を記録してこそ霊が浮かばれる」って発想もありうると思う(賛同はしないけど)。
 話は飛んで、たとえば靖国神社の問題でも、死んでいった兵士のたたりが怖いのか、死んでいった一般人(人によっては敵国の非戦闘員や兵士も含む)のたたりが怖いのかの対立なんじゃないかと思う。チャイナやコリアの人にはそのあたりの宗教的感覚が理解できず「称えるか称えないか」という政治的な部分だけが見えるんだと思う。