錦市場の終焉

 久しぶりに日曜日の昼間に錦市場にいってみてあぜん。これまでの錦市場にはなかった飲食店や雑貨の店が増えてきている。食料品店の店頭では地方発送を承る姿も。なんか寺町、新京極に似た雰囲気も。こんなんでええのかな。
 京都市は観光客増に力を入れていて、春と秋の雑誌の煽りが成功して実際に増加傾向らしい。でもこの錦の変貌(といっても途上だろうけど)は錦市場の魅力を削る方向なんじゃなかろうか。京都市は条例で錦市場での食料品店、雑貨屋の営業を禁止するべきだと思う。その方が観光資源としての価値が上がるはず。
 ところで、錦市場が京都の台所なんてかなり不適切な表現。いくら京都の町衆の子孫が金持ちだとしても、毎日こんな高級食材ばかり食べているわけではない。元々の主な顧客は料亭。というか、高級食材の供給基地として、スーパーとかと差別化できたからこそ生き残っている。
 今のところ、平日と土日祝の使いわけができているのかな。でもそのうち目先の儲けの大きい土日祝に重心が移ってきそうな気がする。