理解に苦しむ話

 こんな記事を読んでも「選挙間際の苦し紛れのアドリブだろう」と思っていた。

 民主党枝野幸男幹事長は22日夜、埼玉県入間市で講演し、消費税率を引き上げた場合の低所得者の負担軽減策について「いまのところ一番良さそうなのは、5%分を返す。そうすれば払わなかったのと同じになる」と述べ、増税分を全額還付する案が有力との見方を示した。

 ところが、どうやら本気らしい。

 菅直人首相は30日、青森市で演説し、消費税を増税した際の低所得者対策として「年収200万円とか300万円の人に還付する制度や食料品などの税率を下げることを相談したい」と述べ、還付制度や、生活必需品の税率軽減を検討していることを明らかにした。

 収入に関係なく幅広く課税するのが消費税の主旨。低所得者に配慮したうえで税収を増やしたいのなら所得税をいじるのが本来の姿だろうに。消費税増税ありきで進んでいるとしか見えない。
 たとえ消費税10%が是で低所得者対策をするとしても、消費税減税とか消費税還付ではなく所得税減税で対応すべきだろうに。自営業者が救えないのかな?