死刑が執行されたそうで

 制度の賛否とか宗教的良心とかはともかく、立法府の作った法律に沿って司法が下した判断を行政府が執行しないのは、三権分立という日本国憲法の根本原理に逆らう反憲法的、反国家的な怠慢だと思う。

 そういう意味で、鳩山邦夫法務大臣の時に「機械的に執行されるような仕組みにならないもんか」というようなことをいっていたのは正しいと思う。法務大臣の恣意的判断を交えてはいけない。

 今回法務大臣が執行に立ちあったそうだが、見事な問題提起。裁判員制度とあわせて、死刑判決を下すというのはどういうことか、死刑を執行するというのはどういうことかを考えるきっかけになると思う。