母が原発容認派になったきっかけ

 母は1934年生まれ。子供として原爆の話を聞き、空襲も体験しているだけあって、原子力発電所には懐疑的だった。そんな母があっさり原発容認派になったのは当時日本テレビ系列で放送されていた「ルックルックこんにちは」に出ていた竹村健一の影響だった。
 大学生だった私は友人たちと「竹村健一の二段論法*1」と笑っていたが、主婦層にはそんなことは見抜けない。かくして正力松太郎の狙い(というか、ミッションという説もあり)は徐々に実現していった。
 最終的には国民の投票行動によってこれまでの原発政策があるわけで、国民の選択の結果ではあるんだけど、その前段階でのメディアの影響は重大だったと思う。
 ナベツネプロ野球開幕、しかも電気食いまくりの東京ドームでの開催に執念持っているのはこの路線の続きなんだろうか。

*1:ソ連はけしからんクニだから日本に攻めてくる。なぜけしからんクニかというと、日本に攻めてくるからだ」