腹いっぱい食べて楽々痩せる「満腹ダイエット」

 これまでの経験から、体重を減らすにはご飯を減らすのが最も効果的というのは実感していた。しかしすでにかなり減らしてきて、これ以上減らすとなんか他に影響が出てくるんじゃないかと思っていた。

 たまたまサランラップ療法の夏井さんの神官が出たということで購入。どうやら夏井さんは最近糖質制限に凝っているらしい。ではということでネットで検索したり、夏井さんの日記を読んだりしていて糖質制限食に興味を持ち、kindleで買って、結局夏井さんの本より先に読み終えたという次第。

常識のウソ?

 一般の人、あるいはスポーツを楽しむ人が一般的に常識だと思っていたことが見事に否定されている。

脳の栄養になるのはブドウ糖のみ

 脳はケトン体も使える。ブドウ糖が足りなくても脂肪から作られる(糖新生)。

総カロリーのコントロールが必要

 総カロリーは考える必要はない。糖質だけ気にすればいい。

脂肪の取り過ぎ注意

 脂肪の摂取量と生活習慣病との因果関係は見つからない。それどころか、日本の平均寿命が伸びたのは「食の欧米化」で脂肪を取るようになったせい。
 ただし不飽和脂肪酸は避けるべき。

運動のためにはグリコーゲンが必要

 体内に貯蔵できるグリコーゲンはせいぜい15kmのランニングで枯渇する程度の量しかない。運動時には脂肪からブドウ糖が作られ、使われる。

で、ほんまに大丈夫なん?

 とはいえ、運動をする人がそんな食生活で大丈夫なん?ハンガーノックならへんの?というのは当然の疑問。先日人生初のハンガーノックを体験したからなおさら。
 ということで、けんさくけんさく。

ところが、糖質制限食を始めてからは、例えば100メートルダッシュのような無酸素運動の繰り返しなんてのは別ですが、それ以外の少々の運動強度の練習なら、朝から脂身つきのステーキをガッツリ食べていれば、3〜4時間連続で動いていてもガス欠起こすなんてことが無くなりました。もちろん、途中で急激にへろへろになるなんてありません

植村さん以外にも、糖質制限食にしてからマラソンの記録が伸びたとか、トライアスロンの記録を更新したとか、登山で全然疲れなかったとか、加えてハンガーノックも起こらなくなったとコメント頂きます。

少ない例なので断言はできませんが、ハンガーノックは、要するに糖質の摂取によって引き起こされてるんじゃないかなと私は思います。

燃費が良くなった

レースに向けてのトレーニングで、3時間LSD(1キロ当たり7分30秒程度でゆっくり走る)や30kmペース走(1キロ当たり5〜4分30秒程度で持続走を行う)を実施しましたが、今まででは、極低速のLSDでも2時間ほど経過すると、手のしびれや強烈な空腹感など、低血糖の症状が出て来てエネルギーゼリーを入れたりする事がありましたが、今では、強度の高い30kmペース走でも、ゼリーを摂る頻度は少なくなり摂っても一回か、無し、と言う事もあります。
脂肪を上手く使えるようになった結果、今までよりも糖質を節約できているのではないかと考えています。

僕もダイエットを始めた頃にハンガーノックになった事があります。ハンガーノックになると冗談ではなく電池がきれたように動けなくなります。暑いはずなのに汗が引き、体温が奪われるような感覚があります。頭はボーっとして正常な働きをしません。

糖を補給すれば大事に至らないのですが、放っておくと意識障害などにも進行することがあるそうです。

今の僕はハンガーノックになりにくい、というかほぼならないです。特殊な体質でもなんでもなくて、理由があって糖と脂肪代謝の調整をしているためです。

今年走った篠山マラソンでは朝食はチーズと卵1個のみ。レース中は、アルファベットチョコ2個のみを食べたが、
特別空腹感も無く、ハンガーノックにもならず、4時間丁度で完走する事が出来た。

ハーフマラソンに於いても朝食なし、レース中の補給も水分のみで1時間42分のタイムで完走できている

最近に2回のロングトレイルで、行動中の補給の少なさが顕著になってきた。
・大峯早駆 8h
・北アピークハント 11.5h

摂取した熱量は大峯と11hオーバーの北アでも700kcal未満という驚愕の数値がでた。
心拍計に表示された消費熱量は、いずれも4000kcal オーバーであるにもかかわらず。

しかも、いずれもきちんとした朝食はとらず、リエータシリアルバー 50kcal x 2の100kcalのみ。
北アの場合、起床した午前2時40分から、わさび平小屋のBCに戻る13時間をたった800kcalで行動していたことになる。

これ、デスクワークをしてる一般人の朝、昼食で摂取する熱量より少ない。自分の24hの基礎代謝を約1600kcalと考えると、13hで800kcalだから、ほぼ基礎代謝分しか摂取していないことになる。

しかもかたやレース、もう一方も北ア1day、短縮率50%ロングトレイルラン。補給不足によるパフォーマンスは一切なし。なぜこのようなことが可能なのだろうか。

 特に最後の方の体験はなかなか説得力がある。補給食を持ちながらぼちぼち実験していこう。