結局どやねん

違憲判決で首相「国旗に敬意も表せないのは変」

 小泉首相は22日、国歌斉唱などを教職員に義務づけた東京都教育委員会の通達を憲法違反とした東京地裁判決に関連して、「社会人になって国歌も歌えない、国旗に敬意も表せないのは外国で変に思われる。個人の考えも大事だが、社会性、協調性がいかに大事か、どういうことに敬意を持って接するかという教育は大事だ」と述べた。
 また、教師の対応について、「(国旗国歌への態度など)礼節の問題について、はっきりとした態度を示さないことの方が問題だ」と批判した。首相官邸で記者団に語った。
(2006年9月22日20時58分 読売新聞)

 これまた微妙な発言。この問題に関する自分の考えを披露し、教師の態度を批判しつつ、判決そのものを批判しているわけではない。一応、行政と司法の関係の建前は尊重されている。
 前日の「法律以前の問題」発言は、誰かにいさめられたのか、消えているようだ。そりゃそうだろう。教育行政は法律に基づいておこなわれているわけで、「法律以前の問題」というと矛盾してしまう。
 もうひとつの修正点は、前日礼儀などの問題としていたのに教育の問題と発言していること。前日の発言は間接的に「教育の問題ではない」といっていたわけで、それを修正している。
 ということで、言葉の勢いとしては、あるいは本人の気持ちとしては同じわけだけど、理論的には明らかに前日の発言をひっくり返している。マスメディアはちゃんとツッコめよ・・・・。