庶民の王様

 池田大作さんの発言が一部で話題。

うれしいです。庶民の王者に会ってくださ・・・」という一節だが、発言の語尾がはっきりしないため、さまざまな解釈、憶測が出ている。

 というようなことはさておき、気になったのは、チャイナの政府の代表に対して「王」という言葉を使ったこと。
 チャイナでは王はたくさんいるけど、あくまでそれは地方豪族とか属国の類で、王とは別格の存在として皇帝がある。金印(最近は偽造説も有力らしいけど)に漢倭奴国王と書いてあったり、足利尊氏義満が明に朝貢して「日本国王」という称号を得たり、あるいは今だに天皇のことを日王と読んだりするのもそのため。日本を代表する人(引用元の記事にあるように、それが自らのことを指すのかどうかは不明だけど)のことを「王様」といってしまうのは、チャイナの人からみれば「あんたの方が偉い」「私らはチャイナに服従します」といってくれたように聞こえたんじゃなかろうか。
 でも、このいい方は、それぞれが満足できるという意味では、政治的にはよくできたものといえるかも。