やっぱり無理だったでしょ

 舛添厚生労働相は11日、記者会見し、該当者不明の約5000万件の年金記録について、1975万件(38・8%)が社会保険庁のコンピューター上で持ち主を探す「名寄せ」作業では、持ち主の特定が困難であるとし、すべての記録の持ち主を特定するという政府の公約が実現不可能になったことを正式に認めた。その中でも、同庁の入力ミスなどが原因の945万件(18・5%)は、最終的にも持ち主の確定が出来ない可能性が高く、年金加入者・受給者が支払った保険料が年金に反映されないという事態が避けられない見通しとなった。

年金記録漏れ問題に関して記者会見し、質問に答える舛添厚労相(11日午後3時半すぎ、東京・霞が関厚労省で)=小林武仁撮影
 5000万件の記録について、政府・与党は参院選前の7月5日にまとめた対策で、「2008年3月までに照合・通知を完了する」としていた。

 どう考えてもできるはずがなかったもんだし、舛添要一貧乏くじ引かされたということやね。で、このために巨費を投じて開発に取りかかったコンピュータシステムの方はどうなっとるんやろ?今回の発表は「コンピュータシステム慣性の暁に自動的に名寄せさせても、名寄せできないものが1000万件近くある」ってことを認めただけでしょ。ただでさえこんな仰々しいシステムがあんな短期間できるはずはないのに、発注者があの体たらくの社会保険庁。もう少ししたら「開発が遅れとるから、名寄せできる4000万件の分ももっと先になる」ということも認めなければならなくなると予想。

 これって舛添要一の責任ではなく、明らかに大見得を切った安倍晋三の責任。辞任すべきやな、って、もうやめとるけど。