今パンダをねだったらあかんやろ

 パンダは四川省、つまりはチベットが主張する国土に住んでいる、いわばチベットの動物。これを中国共産党政府におねだりするってことは、その支配の事実とやり方を肯定するわけだから。
 そのあたりをツッコミ入れているのは、またしても産経抄くらいだった。

 ▼そもそも、ランランとカンカンは、日中国交回復に伴うプレゼントだった。中国は米国、英国、フランスなどにもつがいを贈り、「パンダ外交」を繰り広げてきた。チベット出身のペマ・ギャルポ桐蔭横浜大学教授によれば、パンダはチベットの動物だ。五輪のマスコットにも使っているのは、チベット支配を正当化する政治利用にほかならない。
 ▼騒乱の真相がまだ明らかになっていないというのに、日本政府は、胡錦濤国家主席の来日にあわせて、新たなパンダの借り受けを、中国政府に要請しているという。上野動物園にパンダの姿がないのは寂しいが、外交の道具にするのは、もうやめたらどうか。

 もっとも、日本政府は中国共産党政府の言う通りの内政問題だという立場なんだから、ある意味、「正しい」対応なんだろうけど。
 ちなみにパンダのつがいの年間レンタル料金は1億円だとかニュースステーションで言っていた。