産経抄の展開には驚いた

 不世出の大横綱双葉山の実家は、大分県で回船業を営んでいた。10歳のときから、父親と帆船を操り、暴風雨のまっただなか、海にほうり出されて九死に一生を得たこともある。昨年11月に70歳で世を去った稲尾和久さんは、別府の漁師の息子として生まれた。

 と始まったからには、おなじく漁師の息子だった村山富市日教組とを結びつけならが大分県教育委員会の贈収賄の話に移るという産経抄らしいパターンになるのかと思ったら、素直に漁業の話だった。

 この2人に村山富市を加えて、昭和の3大有名大分県人だと私は勝手に決めつけているわけだけど、村山富市の場合も、漁師の組合運動から政治の道に進んだとか言うことで、他の2人同様、漁師の息子であることが将来の道につながっとるんよね。