なぜ漁業だけ燃料費補填

大会では燃料費補てんなどの緊急対策を政府・与党に求める決議を採択し、シュプレヒコールを上げた。

 苦しいのはわかるけど、他の業種と比べてみたら、いかに時代遅れの要求かと。タクシー業者とかトラック運送業者とかがおんなじこといったら笑いもん。その分は本来価格転稼すべきで、抗議すべきはそれを認めない流通業者とか、そんな優越的地位の濫用に近い状態を放置する経済産業省だろう。
 農業でもそうだけど、儲からない時は政府からの補填を受けるのに、儲かった時に返すとか、余計に納税するなんて話はない。というか、10-5-3-1とかいわれるように、税金をろくに払っていないような印象が強くなっている。
 経済的には、リスクのない商売ってのはやっぱりいびつだと思う。損失補填ありの株式投資みたいなもん。「リスクがあるけど、その分儲かる時はしこたま儲かる」というような状態ではあかんのかな。あくまで経済的なリスクの話で、身体的なリスクの話は別。食糧安全保証なんて問題も、ある程度の経済的合理性がないことにはうまく回っていかないだろう。
 ジェネラルストライキという形を取るのか、持ちだしだから漁に出ないという形を取るのかは別として、供給が減って価格が上昇する方が世のためだと思う。

 それと思い知ったのは、魚がいかに石油を消費して食卓に届いているかということ。最近話題のカーボンフットプリントが農林水産業に導入されたらびっくりするようなデータになるだろうなぁ。