韓流がもてはやされる理由

 単にコストが低い、儲かるという話なんではないのかな。

 タレントのギャラは安い、制作スタッフのギャラも安い、ドラマだと買い付け価格も安いと。アメリカのドラマを買い付けるより安く済むし、登場人物に違和感がないし、ストーリーなどは日本の影響を受けているので馴染みやすいし。Samsunのメモリに、高給与、高コスト、高需要の社会で生産された日本の商品がかなわないのと同じで。いわば産業の空洞化。
 ただSamsunのメモリは世界どこでも通じるけど、韓流スターは東アジアでしか通じない。もちろんほんの上澄みはアメリカに進出するかもしれないけど。

 K-POPとか韓流ドラマは日本で流行しているもの、流行していたものがベースになっているので、文化侵略というのでもない。逆に、日本の文化が韓国に浸透している証だと思う。いわば逆輸入みたいなもんで。

 コリアンがスターというあこがれの存在になるのに抵抗を感じる人もいるかもしれないけど、エンターテイメントというのはある意味ご奉仕する存在、顧客に媚びるのが仕事だから、洋の東西を問わず、必ずしも誉れではない。アメリカでは「黒人はリズム感がいい」という命題ですら「ご主人様を喜ばせるための奴隷的存在として固定しようとしている」と非難されるほどだし。
 K-POPのタレントたちが一生懸命日本語を勉強して日本人に取り入ろうとしてる姿は、まさに日本が支配的地位にあることを象徴しているんだから、国士様たちは喜ぶべき。

 特定の企業(例えばフジテレビ)が韓流に肩入れするとしても、それは韓流スターにの搾取体制に加わるということでもあるし、コリアンに流れているマネーを「そうはさせない」と日本に持ってこようという試みなんじゃなかろうか。

 ということで、結論は「韓流スター、おそるるに足らず」。さらには「韓流スターブームを喜べ」ということで。

 ところで、誇り高きコリアンの人たちは、多くのコリアンの女性が日本でいかがわしい店(あるいは無店舗型なんちゃら)で働いていることについてはどう思っているんでしょうね。