大分市議会のとほほ

 中高の6年間を過ごした場所ではあるが、なんかとほほな感じ。選挙結果に昭和の香りがするってのは先日書いたけど、やはりこれも昭和の香りだと思う。

 大都市では一匹狼的な議員だとか、「既得権をぶっ壊す」とか主張するなんちゃら維新の会とかがあって、議会もその扱いに慣れているけど、大分市議会とかなるとほとんどが既存の政党とか組織の流れに乗った人たち。新しい勢力が怖いんだろうね。えらい臆病な。

 で余談で思ったこと。今回の拒否はこんなことが根拠らしい。

 市議会会議規則の144条では「議会の品位を重んじなければならない」、145条では「議場、委員会室に入る者は帽子、外とう、えり巻、つえ、かさの類を着用、携帯してはならない」となっている。

 雨が降ったあとにカバンの中に折畳み傘を持って議場に入るのもダメということか。脚が不自由な人はどうするんだ?と思ったら、一人だけ覆面着用に反対した人がいたようだ。

 18日の本会議での採決で覆面反対41の中、病気で両脚が不自由な同一会派代表、三浦由紀(よしのり)市議がただ1人立って賛意を示し、「ぐっときた」(エイジ市議)。「法的措置に出ても負ける気はしないが時間がかかり議員の仕事ができない」と18日夜、脱ぐ決意をした。

 というか、こんな障害者差別のバリアフルな規則残してたらあかんでしょ。規則を決めるのは議会なんだからこの機会にさっさと変えるべき。議員に足の障害を持つ人がいてもこんな規則を残している鈍感さ、もしくは怠慢。
 さらにいうと日本語的にもおかしい。このままの規定を残すにしても「議場、委員会室に入る者は帽子、外とう、えり巻を着用したり、つえ、かさの類を携帯したりしてはならない」とすべきでしょ。

ほかの議員から「(覆面の)持ち込みはいいのか」とやじが飛んだが、周囲に笑顔で会釈した。

 規則の不備がわかっていてそれを変えようともせずにしょうもない品位の乏しいやじ(というか、議場でのやじ自体品位に欠けた行為だけど)を飛ばす議員は猛省すべき。議員という仕事の意味が全く自覚できていない。

 もうひとつ思ったのは、この時期に花粉症でマスクを着用する議員が一人もいないのかということ。やはり空気がきれいなんだろうか。杉林もそんなになかったような気がする。

 まあいろんな意味で大分的なできごとだと思った。