- 作者: 小幡績
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2015/01/31
- メディア: 新書
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アベノミクス、というか、今の自民党政権の本質は土建国家時代へのノスタルジーというか、延命策というようなものだと思う。円安も金融政策も公共事業もその延長線上にあると思う。この本の現状分析や政策への提言については概ね同感。でもその対処策が教育とかサービス産業とか言われると、すこし楽観的すぎるのではないかと漠然と感じた。
ということで、アベノミクスについて懐疑的な私ではあるが、雇用が拡大していることは否定できない成果だと思っていた。しかしこの本で「円安で日本の財産が減っている」という指摘を読んで「雇用拡大って国家レベルでのワークシェアリングにすぎないんだな」と気がついた。株価が上がっていると言っても、ドル換算するとそれほど上がっていないし、買っている海外投資家も将来の円のリバウンドを期待しているんだろうし。
預金封鎖になりませんように。