学外で、学校のカリキュラムの一環でもない、任意活動の場で起こった事件だから直接の責任はない。
同意の上だったら破廉恥な行為、同意がなければ犯罪行為だけど、同意があったかどうかは大学当局が調査すべきことではない。大学当局としては「学校の名誉をけがす破廉恥な行為」での処分しかおこないようがない。
警察は「連絡がなかった」といって怒っているらしい。しかし、集団強姦が親告罪ではないとはいえ、この行為が犯罪かどうかはっきりしない段階で警察に学生を売るような行為は大学がするべきではない。捜査のキックは大学からではなく、女性の被害届けとか刑事告訴とかの行動から始まるべき。
ただ記者会見で「教育的な配慮」などといったのはいただけない。被害者(とおぼしき人)よりも加害者(らしき人たち)の方をかばっているようにしか聞こえない。「合意があったかどうかはわからないし、捜査する権限もない。女性の判断に任せた」と法律問題として通せばよかった。
今後揉み消し工作とか発覚すればはなしは別だけど。
ついでにいえば、文部科学省にも責任はないし、文部科学省が容疑者を非難するならともかく、大学当局を非難するのもおかしな話だと思う。
そもそも、大学生が個人的にやった犯罪に対して大学当局の責任を追求するようになったのはいつからなんだろう。大学当局は学生の私生活にまで目を光らせなならんという理屈がわからん。高校生ちゃうっちゅうねん。「なにかあったら強そうなものを叩いて、その困っている姿を報道すれば受ける」というマスメディア側の経験則から、叩く対象がないと困るってことなんだろう。
でもそれはマスメディアがコミだからではなく、受け手側がゴミだからなんだろう。「国民は民度以上の政治家を持てない」という格言があるが、「国民は民度以上のマスメディアを持てない」というのも真理だと思う。