M-1グランプリ

 絶叫すればなんとなく受けたように伝わってしまうテレビの世界にあって、漫才のフォーマットをきちんと守りつつ迫力を見せたブラックマヨネーズがグランプリで安心した。麒麟笑い飯も絶叫しすぎだったなぁ、特にファイナルラウンド。1次ラウンドでいいネタを使わざるを得ないということもあるのかも。ただ、ファイナルでいままでと違うパターンを試してみた笑い飯、「麒麟です」を途中に入れてみた麒麟の試みも評価したいところ。
 東京のバラエティ番組への出演が増えてくると、叫んだりいじめられたりするだけのリアクション芸を要求されることも増えてくる。笑い飯の一時期のスランプもそのせいだと思うし、南海キャンディーズ、特に山ちゃんに切れがなくなったのもそのせいだと思う。ブラックマヨネーズには、あくまで大阪をベースに活動してほしいと思う。
 1次ラウンド敗退組ではチュートリアルがごっつうよかった。特に徳井の表情の豊かさ。ええ男ということで得しとるのかもしれんが。
 タイムマシン3号、アジアンともお決まりのデブ、ブスネタで通したわけだけど、最後の最後のオチに顔面ネタを持ってくることができたブラックマヨネーズとの余裕、芸の幅の差は大きいと思う。
 千鳥はなんで毎度毎度決勝大会に出てくるのかようわからん。つまらなくはないけど、他にもっといいコンビもおりそうなのに。