自由と平等という2つの価値が対立するもの、両立しえないものってのは当然知ってはいるけど、フランスがここまで徹底しているというのはしらなかった。
タイトルとは違って、中身は「フランスとアメリカを対比しつつ、日本の妙な状況にツッコミを入れる」といったところ。
そして、右派=保守=反動的=統制主義、左派=革新=進歩的=自由主義という、なんともいびつな等式が成り立ってしまったのである。しかし、左派=進歩的はともかく、右派=統制主義や左派=自由主義は、原則的に成立しえない等式なのだ。
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との文に興味を持った人にはぜひ読んでほしい本。日本国憲法の「恵沢」ってのはキリスト教用語のblessの意味だというのは知らんかった。憲法のまっさきに変えるべきところはここやな。