世襲でもええやん

 というか、「どうでもええやん」というべきか。
 国民が選択した結果なんだから、それをどうこういうのは国民に対して失礼、というか、選挙制度の否定になるんじゃないか。

 そういう情緒的なことではなく、政策で勝負してほしいもんだ。世襲禁止を訴えるってのは単純なポピュリズムじゃないか。もっとも世襲候補ってのもポピュリズムでもあるんだけど。
 たとえ世襲禁止を訴えるとしても、世襲がどんな害があって、世襲禁止でそれがどう解消されるのかをもっと前面に出すべきだと思う。あるいは世襲が増える制度的原因があるんだったらそれを解消する政策とセットで話をするとか。「チャンスを奪うな」とかだけではなく。

 中選挙区制のころなら、3位とか5位ですべりこめば当選だから、今に比べると落選しにくかった。それで長く議員を続けることができ、業界や官僚や地元との強い結びつきができ、一部の利益を優先する政策になりやすかった。ミッチーJr.がいっているように、これから選挙区世襲は減っていくんじゃなかろうか。

 ただこの推測・主張には抜けがある。比例復活という制度があると長く続けやすくなってしまう。まぁどの党の誰が復活するかも国民の選択の結果ではあるんだけど。