医療の限界 (新潮新書) / 小松秀樹

医療の限界 (新潮新書)
 技術面の限界の話ではなくって、行政だとか経営だとか、さらには個人の負荷だとかの限界を問題提起している本。
 いろんな人からの話で「勤務医は地獄、開業医は天国」みたいなことを聞いて、なんでやろうと思っていたけど、著者は「開業医の政治力のおかげで勤務医が犠牲になっている」旨指摘している。医師会の推薦する候補(医師会会長の息子にして元政治学者)が参議院選挙で落ちたような状況でこれがどのように変わっていくんだろうか。